2014年12月20日土曜日

「たびするおはなし2」組木絵作品紹介


聖夜の旅 Finland〜


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民族衣装を身にまとう   遠くはなれた異国のあの子

日々の暮らしにちりばめられた   小さなお話の世界

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今回のテーマは『相棒のおはなし』

友達のような仲間のような 一緒にいると安心する存在。
異国のあの子と相棒が紡ぐワンシーンから
どんなおはなしが見えてくるでしょう。

ウッドバーニングから広がるta-nyaの小さなお話の世界を
たびするような気持ちでご覧いただければ幸いです。

ta-nya(ターニャ)


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↓  追記はこちらから  ↓




ta-nya個展「たびするおはなし2」で白く広い壁面に展示した
レリーフのような「組木絵作品」
このシリーズは廃材となる木を使い作品にしています。
捨てられてしまうような半端な部分を組み合わせ
傷ついた部分やあせた色味が、きれいな新しい素材からは
出せないような風合として生かされています。
出会った廃材により生まれる作品は変わり同じものはできません。
昨年から作り始めたこのシリーズは 1年経って少し変化しています。
時の流れとともに少しずつ形を変えながら 表現されていく作品です。



聖夜の旅 Finland〜

























マフラーの部分は木の模様そのままを





















フサフサの白い毛  渦巻を描くのが好き





















DMにも使用されとても好評いただいた作品。
今回の展示が12月だったので季節的なものに
仕上げたかったのと、寄り添う姿が描きたかった*


赤い月の晩 〜Norway

























肩にフクロウの相棒。























珍しく男の子を描いたら評判の良かった作品!
夜の背景というのもあまり無かったからか印象的と言われました。
ウッドバーニングで線を描くと濃い色をどうしても避けがち
になるのですが、ちょっと変化を与えてくれた作品になりました。


薔薇祭り 〜Bulgaria〜

























一番描き込んだバラアーチ





















色鉛筆での描写部分がとても多く描き込んだ作品。
全て描き込むことで良くなるとは限らないのですが
背景色と描き込みのバランスは割と良かったかな。

煌めきのオアシス 〜Arabia〜

木目を生かした砂丘部分 砂漠のバラに囲まれて








































アラビア・トルコ・ドバイ など
煌びやかで妖艶な世界観が見える国も好きです。
このシリーズだけで何枚も描きたくなるくらい。
フェネックも可愛い生き物ですよね・・・*


こっちをむいて 〜Mexico〜


























ボブキャットの柄も自然の木目





















憧れの国、メキシコ。
ロシアに次いで今行ってみたい国に上がります。
他の作品と比べ装飾的な描き方をしたので
壁画のような印象に仕上がったと思います。

写真ではわかりずらいですが
一番パーツの高低差(前後感)がある作品です。


ともにゆく 〜Canada〜

























ネイティブアメリカンにも心惹かれます。
赤い大地で自然とともに生きる姿。
トーテムポールは立てられる場所により象徴とされる意味が変わります。






















そのままでも魅力的な木肌や木目






















護りの灯火

























鳩の部分は 傷だらけになった床板から生まれました。
その傷を癒すかのように抱く姿が浮かび、出来上がった作品。
ぎゅうっと抱きしめたら何からでも護れそうなのに、
護れないものがたくさんある。
メキシコの家の壁面に飾られたマリア様を連想し明るいピンクの背景に。


ベールのくり抜きがお気に入り



















































ぽっかりとあいた空間から見えた
ピンク色が美しかった。

























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普段マトリョーシカ作品を見てもらう機会が多くなり
「こういう作品も作っているんですね!」と
言われることの多い半立体作品。
平面の絵をベースに活動してきた自分にとってそれは意外な反応で
今どのような姿で色々な方の記憶に印象づいているかの
ひとつの答の様な気がしました。

このシリーズでは世界の民族をテーマに作品を作っています。
前回はロシア・チェコ・ペルー・日本・アフリカ
そのシリーズの続きと、「相棒」というサブテーマを加えました。
こうして並べてみるとまだまだ描きたい国がたくさんありますが
実際に行ってみたことがある国ひとつに絞って何枚も描いてみたい
という気持ちも、むくむく。
やはり、「百聞は一見に如かず」だと思うのです。



今回どの作品に対しても、愛着というか執着というか
そういうものを持つ前に一同に見ていただく時が訪れ
「どの作品が一番好きですか?」と聞かれると
自分では選べない様な気持ちのままでいます。

絵柄と素材と表現したいものが合っていると感じたのは
「護りの灯火」 はっきりとした強い意志や感情ではなく
いつも片隅に置いておきたいような ・・・



ご来場された方に気に入っていただいた作品のタイトルを
聞くと、不思議とかぶらないことが多くて驚きます。

その中でも DMにも使用した「聖夜の旅 Finland〜」
「赤い月の晩 〜Norway〜」が一声多かったかな。

それぞれ見てくださる場所や、汲み取るおはなしが違って
描いている自分でもその絵に対しての印象が変わったり
新しい気持ちで向き合ったり。


「原画を見に来てよかった」という声を多く聞けたことが
この作品の全てのような気がしていますが
平面でも伝える術がもっとある気もしています。
それは前回から今回にかけて作品が変わったことも含め
次回にはもう少し変わるような予感がしているからです。

その変わりゆく姿を見ていただけるのも
個展だからできることなのかな と思っています。





長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました*


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