2017年8月31日木曜日

組木絵オーダー作品 制作記





















昨日アップした「組木絵オーダー作品完成!
制作途中の写真をちょこちょことinstagramに上げていたので
制作記としてまとめました*
























イメージスケッチ
今回はいつもより一回り小さかったので 原寸大で。
絵の中に入っている花輪のように 私の周りには丸いものがいっぱいです。























廃材・端材のチョイス
最近は木の持つ色や風合いをできるだけ生かしたいと思い
この段階から組み合わせで云々唸りながら選んでいます。

それから 厚み と 重さ の設計も要になるので
同時に色々と調整しながら進める工程です。
いろんな情報を走り書きしたままになってしまうので
しっかり数字にして残さないと忘れてしまうことも多々> <。






















切り出しと面取り
端材は割とピカピカの綺麗なものが多いんですよね。
あえて経年劣化を感じさせるように とことん面取り
ピカピカの表面や角を落とし 側面との境界を無くします。
この作業 年々時間を割く割合が増え 全行程の中で一番時間がかかります。
それが 組木絵であるが故の魅力に繋がる部分だと思っているので
しっかりと気合を入れて進めます。
サンダー系の機械も使いますが 最終的には手作業です。






















スカートの部分の経過
ここの木は深い赤茶の本当にいい色でした。
ベースの色はそのまま生かし 色鉛筆と金彩で模様を入れています。
木の持つ色や風合いを追求していると そのうち着色の作業は
どんどん間引かれて行くのでは なんて思うことも。






















大好きな色鉛筆  ファーバーカステル
木の表面にはそれぞれ異なる木目があり 木目に刷り込まれるように
色鉛筆で描いていく感触が なんとも好きなのです....
絵の具のキャップの開け閉めさえ面倒くさがる方なので
水彩絵の具に移行しようかな...と思うこともしばしば。






















主人公の完成
割と主人公を決め 背景の色や模様を描きこむことが多いです。
背景色の持つ力は大きいので この後ガラッと印象が変わります。







なくてはならない 金彩での模様
光の当たり方や見る方向により キラキラして色に動きが生まれます。






















少し角度を変えて見ると 厚みの部分が見えます。
パーツ間の間隔を敢えて開けることが 印象に繋がる大切な部分。























手に持っていた花束も白かったのですが
おはなしの続きが明確になり 色づきました。























今回は 額のご希望に合わせ 通常仕様のものを
厚みのある額へ加工しました。
組木絵は1〜3㎝ほどの厚みが出るので 箱型に近い方が
奥行きのある印象に見えるのです。




額装して完成!
額の印象までが作品の完成系。
いつかは一から額まで作りたいという思いも抱いていますが
どこまでやるのか?の線引きも大事。
それでも 毎年少しずつ伸びているような...

一つ仕上げるごとに  表現したいものも 変化している。
それが 私の組木絵作品です。

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