2016年12月15日木曜日

たびしたおもいで4〜組木絵編〜







































今回は 一枚ずつピックアップして
組木絵作品のご紹介します・・・*
























ta-nyaの組木絵作品

「廃材となる木を再利用し 何か新しい姿で形にしたい」
木に描くことが好きだった私は ある時からこう思うようになりました。
捨てられてしまうような端材をパズルのピースのように繋ぎ合わせる。
時に傷ついたり色あせたりしたものからは  真新しい素材では出せない
「時間の経過」を感じることができる。
4年前から作り始めたこのシリーズは年を重ねることに変化し
そして少しずつ風化していく姿も作品の持つ魅力になれば
幸せなことだと思っています。

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今回のテーマは「お店屋さん」
小さなあるじの紡ぐおはなしの世界を
たびするような気持ちでご覧ください・・・*

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【ハナウタ ワゴン 〜ジュース屋〜】

カタゴト カタゴト 回る太陽
カラフル フレッシュ 溢れたワゴン
「Juuuuugo! Juuuuugo! 」の合図と共に
美味しいジュースの出来上がり!

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ワゴンのベースになっている木のスティック。
ここの色味と木目のバランスはとても気に入っています。
また この木と出会えるといいなぁ。



























【本日 クジラ経由 サンゴ礁行き 〜郵便屋〜】

小舟にぎっしり 想いを乗せて
虹色煌めく魚と共に
クジラの合図を目指して進もう
ピンクの髪色人魚の元へ
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【特別な日の花飾り 〜花屋〜】

夜明けの前の静かなアトリエ
溢れる花たち小さな友達
優しくそっと見守る中で....
想いを込めた飾りを編むよ
誰かのための贈りもの
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明るいで光に照らされると
命が宿るかのように キラキラ輝きます。
金色の持つ魅力 欠かせません。


























【海飾りでオメカシを 〜裁縫屋〜】

明るい光の差し込むここは
人魚が暮らすサンゴのお庭
昔々に流れて来たのは
不思議な人形溢れる書物
海の飾りを拾い集めて
毎日チクチク オメカシを
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【いつもの朝 今日のおすすめ 〜パン屋〜】

小さな店主が見守る朝は
おいしい香りとあたたかな朝
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【届け物の途中で 〜チーズ屋〜】

しっかり抱えた大きなチーズ
今年も美味しくとろけるチーズ
大事に抱えて届ける途中
香りにつられて こんにちは
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【未来を夢見るクリスマス 〜ケーキ屋〜】

明日のために飾ったケーキ
いつの間にやら夢見の時が
流れる歌声   踊るデコレーション
目覚める頃に  素敵なひととき訪れる
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昨年から 時間が合う時に「蚤の市」に行くようになり
会場に溢れる 空気感 に異様に惹かれるものがありました。
見知らぬ誰かから誰かへ.... 世代や持ち主を超えて紡がれる物達 
古かったり傷ついたり 「時間の経過」から生まれる物語

蚤の市を訪れるたび 見て感じて来たことが
自分がこの作品に求めるイメージにとてもしっくり来たのです。


具体的には 
綺麗に色が入って完成....だったところを ヤスリで削り取る。
削ったところに 少し違った色味を入れ また削る。
木の木目を生かせる部分を増やし
絵の具の薄塗り・厚塗り表現も 材質により使い分け 統一しない。
合わせて額装の印象を再考する

....など 時間の経過を感じるような 古さを施す場面を増やしました。


そう言った部分が 作品の印象として少しずつ変化しているからか....
今回の展示では 組木絵作品に関して特に多くの反応をいただきました。
初めての方には 「これはロシアにある技法なの?」と質問されたり
個展に何度かご来場いただいている方には 「いつかそばに置きたい」
と言っていただけたり....
どちらにしても これまでより少し身近に感じて貰えるものに
なって来たのかな...

また 「SNSでDMの画像を見て どうしても実物を見たくて!」という方も。
これは 本当に嬉しい反応なのです。
写真やハガキなど平面になっても立体感や素材感が感じられなければ
思うように表現できていない と常々思うようになりました。


それから小さなお客様....  こども達にも絵を見てもらえたこと
特にパン屋さんが人気だったことが なんだか嬉しかったな🤗
パン屋さんは こども達にとって 身近に感じる存在であり
イメージが膨らみやすいからでしょうか。
あの絵が見たいと 二日連続で見に来てくれた子もいて....( ;  ; )✨
記憶の片隅に残ったりしたなら 幸せですね。


大きなお客様..... おとなの皆様にも恒例の好きな作品を聞きました。
一番人気はDMにもなった【特別な日の花飾り 〜花屋〜】
二番目は案外バラバラだったかもしれません!

個人的には 【本日 クジラ経由 サンゴ礁行き 〜郵便屋〜】が
一番....お気に入りというか 自分にとっても印象に残る一枚に。
素材の面白さ とか  描き方とか 
制作する中でイメージがどんどん変わって行った作品でした。

でも 実際にはそれぞれに想い入れがあるのが一番正直な気持ち。




さぁ 次はどんなおはなしが生まれるかな。

来年は更なる変化を迎えるかもしれません。
作者にしかわからない本当に些細な部分かもしれませんが
やるか やらないか 迷っていることは 
実はまだまだたくさんあって 尽きません。

その時々の全てが盛り込まれて...
この組木絵作品は存在し続けています。

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